雨宮処凛 (あめみやかりん)野性時代12月号より抜粋 テーマ「幸福論」
-- イラクという世界の果てに行ってわかったこと。 それは、戦場の幸福論はごくシンプルだということ。 生き延びることが当たり前に幸福と直結するということ。 だけど、 彼らから見たら羨ましくてしょうがないだろう「平和」な国の幸福論は複雑すぎて、 また今日も死ななくていい人たちを救えないでいる。 -- 「平和」な国の幸福論は複雑すぎて、 また今日も死ななくていい人たちを救えないでいる。 というところに感動しました。 小学生くらいの頃だったか、 朝起きるのも辛いし、学校も嫌だし、引越が多かったので本当の友達も少ないし 「人間ってなんで生きなきゃいけないのか?」と 人生最初の哲学的な悩みを持ったことがあって、 私は、子供ながらに随分考えた末「それは幸せを感じるためなのだ!」と 結論をだしたことがありました。 それは、今思えばカントの「幸福論」にも通じるところであって まあ、当たり前のことなんだけど、 小学生の私は、すさまじい「思考」の末に見つかった「答え」に対して 心の底から感動し、「これで生きていける」と安堵もしたのです。 そんな純粋な「幸福」が、生まれた場所、環境によってものすごく変わってしまうことに、大人になった今、あらためて思い知らされたと感じた文章でした。
by iam_nanae
| 2004-12-06 17:15
| books
|
以前の記事
2006年 11月2006年 10月 2006年 08月 2006年 06月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2004年 06月 メモ帳
カテゴリ
全体summer books child foods drama,tv music dog life sports movie news 未分類 最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||