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病院では3800と呼ばれていました
生まれました。
予定日より1日遅れの10/24の夜11:30。3806gの巨大女児でした。

前日の検診で先生にいい感じと言われ、絶対今日中に産みます!と断言したものの、
僅かな陣痛が一向に進まず結局翌日の夜まで家族で悶々としておりました。
結構な痛みになって病院に連絡したのが19:00ころ。30分後に病院に入り、
それから4時間後に生まれました。

始めは長女もはしゃいでいて、私も余裕があったため皆で和気あいあいと出産の支度をしておりましたが、段々と痛みが深くなり、気づいた頃には長女は熟睡。夫は慣れたもので腰のさすり方も前回とは比較にならないほどの上達ぶり。
途中先生の内診が刺激になって、その後入れてもらった病院のお風呂がここで産み落としたいと思えるほどはちゃめちゃに気持ちよく、あれよあれよと言う間にに子宮口全開。初産に比べて進行の早さにびっくりでした。

そいでもって、さあ産むぞ!という時になってから動けなくなる前に体位の変更。
夫があぐらをかいて、膝の上にでかいビーズクッションを置き、そこに斜めにうつぶせるように私が抱きつく形になります。中腰の膝立ちで腰を浮かした状態。
それが産道の通りがいいようで、陣痛時に力み易くもなります。

そこからがものすごい痛みなのですが、声を押し殺すこともできず、私の場合地獄の底のうめきのような恐ろしいうなり声を陣痛の度に発していたおかげで出産後しばらくハスキー母さんでありました。
しかし今回ここで陣痛の乗り越え方のポイントを学習。陣痛の時間はだいたい決まっているので、終わりの時間を計るために「うめき」の回数を数えること。私の場合「6うめき」でした。7うめき目は息を逃す深呼吸として。
終わりが見えると辛さも半減です。その意味もあって先生も今日中には絶対生まれるわよと私を励ましてくれました。実際そういわれてから5分ほどで生まれたのです。

生まれる瞬間はまさに「つるん」。中腰だったのであかんぼはぼとんと下に落ち、産み落とした!という実感を得ました。
あかんぼはすぐに泣き声を上げました。
へその緒がつながったまままたの下をくぐらせて、だっこさせてくれました。
小さくて羊水まみれで心もとないあかんぼを腕にだきました。
熟睡していた長女を起こし、さわらせました。
夫がへその緒を切りました。
先生たちが術後処理をしている間、仰向けになって服をはだけた胸の上にあかんぼを寝かせ、その後洗ってもらって、またしばらくの間腕に抱きながらそのまま休みました。
乳を吸わせたらすごい勢いで吸い付きました。
長女は「ものすごくかわいい」と目をギラギラさせて浮かれていました。それがなにより嬉しくてとても幸せでした。

10日ほど経ち、家での生活も産後の体も授乳の間隔も落ち着いて
今出産時のことを思い出すとずいぶん前のことのように思います。

家族みんなでできたお産の体験が私には宝物です。明日香医院のみなさまありがとう。
次はもう一人増えた家族で、また同じ部屋で産めたらいいなと思います。
# by iam_nanae | 2006-11-06 17:36 | life
秒読み
長いこと更新をサボっている間に、予定日まで2週間を切ってしまいました。

その間、北海道旅行で雰囲気に浸って帰ってから「北の国から」をバカみたいに夜通し観て寝不足がたたって異常な数値の貧血が出て病院の先生にびっくりされたり、娘が風邪をこじらせて入院して「今生まれないでくれ!」とお腹に祈りながら病院通いをしたり、天然記念物のオカヤドカリを飼い始めて意外とかわいくてはまったり、夫が熱帯魚の水槽をキレイにしてレイアウトに凝りはじめ親子3人で暇さえあれば水槽を眺めて腰が痛くなる日々が続いたり、と色々なことがありました。そして、昨日の検診で、推定体重が3800gを記録!

それにしては腹囲も体重も大きくないので実際はもう少し小さいでしょう。しかし、3500は行っていそうよね。まああなたならそう驚かないけどねわっはっは!前は38週と2日だから明後日生まれているのよねえ。なにかあったらすぐいらっしゃい。あ、でも昨日お産が4人もあって部屋が空いてないしみんな徹夜で大変だったからなるべく明後日以降がいいわあ。あ、これは赤ちゃんに言っているんだけどね。よろしくね。だって。

2700gの普通のお産はやはり幻でした。

確かに下腹部に鈍痛を感じる前駆陣痛と思われるものも数回あって、そのままお産になる可能性も高いから、次回感じたらすぐ来てねと言われて急に緊張が走りました。
まあ入院期間が短いから急なお産でもそう慌てることはないのですが、色々心の準備もあって毎日ドキドキしながら過ごしています。

ちなみにオカヤドカリは2匹いて、ブンチくんとサクラちゃん(娘命名)です。勝手にオスメスにしてますが性別は不明です。なんで不明かって言うと、ヤドカリの性別の見分け方をネットで調べたら、まず殻から出して足の付け根に数本の突起が・・・だと。目が合っても殻に引っ込んでしまう彼らをどうやって殻から出すんじゃい!というわけ。
# by iam_nanae | 2006-10-11 11:02 | life
逆子直しの恐怖
8カ月に入りまして、ますます立派な妊婦腹をでーんと構えておりますわたくしですが、暑さに負けてます。そして、生まれるのは10月末なのにすでに臨月のようにでかい腹を見た薬屋のおばちゃんなどが「まあ、もうすぐね〜」とよく言います。
そうそう、腹はでかいし、あかんぼも4キロ超の予言をされたはずでしたが、28週の検診で初めて出たあかんぼの出産時推定体重は2700gでした。あら標準値じゃないの。じゃあこの腹はいったい何?とにかく今はその推定体重が幻とならないように祈るばかり。

ところで、7月の終わりに受けた検診でなんと逆子と判明。
明日香医院では逆子のお産は受けていず、転院の処置となるので
すぐに助産師(助産婦は変換できたけど助産師はできなかった。やはり後からできた呼称だから?)さんが逆子直しをしてくれる。

逆子直し。これ体験した人どのくらいいるでしょうか?
すごいんです。お腹の上から両手であかんぼの体位を確認し、これが多分頭で〜、これがお尻かな〜なんてとこまでは一緒に触ったりして余裕綽々なのですが、
「はいいきますよ〜」の合図ともに両手を恥骨の上辺りにぐいっと差し込み、うんしょっと持ち上げ(失敗するので何度か)、「いまお尻が外れましたからね〜」という天使のような声とともにそれを両手でよいしょよいしょと回転させるのです。私はといえば、全く心の準備ができていず、だって先生ったらものすごく簡単に治りますよ〜なんて安心させるんですから。とりあえず、お腹の上から超魔術によって内蔵を捕まれ回転させられているといった疑似感覚を味わいながら冷や汗の約15分間をなんとかやりすごしたのでした。

この逆子直し、ものすごいお腹への圧力がかかるので当然のことながら施術前はトイレを済まし、食事もなるべく摂らないようにとのこと。心の準備はできていなかったけれど偶然時間がなくて食事をしていなかったので助かりました。

で、苦労してなんとか頭を下まで持ってきて、固定するために腹帯を巻いて、頭が子宮口部分の空間にしっかりはまるようにしばらくあぐらをかいてじっとして待つ。
そいでもってなるべく揺れないように。今日は湯船には入らず、しばらくは長時間のドライブも避けてと。しまった。8月末に北海道にゆくのです。先生に恐る恐る打ち明けると、「あらい〜じゃない。行ってらっしゃい」と快諾。それまで週に一度体位確認するし、もし不安定だったら旅行の直前に直して、帰ってきてすぐまた直してあげるからと。普通の病院だと余計な診察が増えるし良くないことをわざわざ勧めることは決してないだろうに、楽しいことは止める必要なし!という明日香医院大野先生の大らかさに感謝なのでした。

んでもって翌週2度目の体位確認では幸いちゃんと頭が下にあり、まず一安心でした。まだちゃんとはまっていないのですがこのまま保ってくれると助かるんだけど。
# by iam_nanae | 2006-08-10 16:03 | life
今日の抜粋「ZOO」
「ZOO 1(短編集)〜カザリとヨーコ」乙一著 より

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わたしは体を丸めて目を覆った。スズキさんがもうこの世にいないというのが信じられなかった。「あんまりですよー」と思った。
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この乙一(オツイチ)という作家の本は初めて読みました。夫がなんとなくといって買ってきてくれたものですが、初っぱな2ページで「お、おもしろい」と感じました。
舞城王太郎とも高橋源一郎とも異なる独自の異質な世界観が漂っていました。
すさまじく残酷だったり恐怖だったりメルヘンだったり、色々な世界がこの短編集には収められていて、とても面白いと思いました。オムニバスで映画化されたらしいので今度観てみます。
この人の作品には、黒乙一と白乙一と呼ばれる二面性があるらしく、まさに「ZOO」はそれらがバランスよく収められた短編集です。

ところで6カ月に入りすっかり妊婦らしくなった私の心と体には
こういう刺激的な小説がどう作用するかちょっと心配ではあるのですが、
まあよしとします。

それからついでに妊娠生活の話。
私の通っている病院では、一日に初産婦は3時間、経産婦は1時間半歩きなさい。歩けなければスクワットしなさいスクワット。それが守れなければもう知らないからねー!という結構手厳しいところで、しかも食事は和食中心、肉油砂糖控え、ほぼダイエット食が決まりよ!決まり!と、従順な性格の人にはとてもストイックな妊婦生活が約束される環境となっています。
昔の、妊婦安静信仰や栄養のあるものを二人分食べなさいというおはなしは全く恐ろしい話とされてどこ吹く風です。まあ、昔とは生活様式も食事環境も違うのでいちがいには言えませんが。とにかく健康的な生活をしなさいというわけなのですね。

私はですね、しばらくそんなの放っておいて好き勝手に暮らしていたのですが、お腹が大きくなりはじめてからの妊婦検診で「あなたは初産が大だったから今度は4000g超えるわよ〜わっはっは」とおどされ、それはかんべんしてほしいと生活を改めることにしました。まあ自堕落な暮らしをしてるとあかんぼが大きくなるというわけではないのですが、余分な贅肉が少なければ少ないほどお産は楽で、体力があれば辛さも半減というわけで、4キロの子供を産むための体力作りを始めようと思ったわけです。
確かに体力や筋力がついていればお産も楽だしお産後の回復が超早い。病院の経験者のお話では、3人ここで産んだけど毎回1泊の入院で帰らせてもらいました。という人も。ただでさえ基本3泊4日の入院は短いほうで、普通はだいたい1週間は入院になります。
私は1週間くらいはのんびり入院していたいなあ、義母にも手伝いに来てもらう予定だし。。なんて思っていたのですが、まあ体が楽ならそれでもいいか。

ところで、女優の一色紗英が同じ病院で3人目を産むらしいということを最近知りました。随分前に女性誌で先生と対談していたみたいですね。しかも予定日が10月で私と同じ。同じ時期に入院だったらいいなあと思っていたのですが彼女も1泊で帰られたらほとんど合う可能性はないですな。

はあ、いかんいかん疲れてきた。スクワットしなきゃ。
先に書いた3人1泊帰宅の元産婦さんは後期には1日スクワット100回やっていたとか。
アスリートかあんたは。
でもスクワット100回できるようになったらどんなことにも耐えられそうな気がする。
がんばるか。
# by iam_nanae | 2006-06-28 13:38 | books
「グロテスク」桐野夏生
「柔らかな頬」を去年読んでから、この人がすっかり好きになり、女性だと知って、納得した。
「柔らかな頬」も「グロテスク」も「OUT」もキャラクター(特に女性)をこれでもかと深く深く掘り下げてリアルに描ききる。
本のストーリーはキャラクター同士の絡みで繋がっていく。

「グロテスク」について。
メーンキャラクターでありながら最後まで名前が出てこない有名エリート女子高出身の「わたし」と、誰をも魅了する美少女でありながらニンフォマニアで子供の頃から売春をし自然と娼婦になるその妹、「わたし」の元同級生で一流企業で働きながら売春を続ける友人、それからその売春婦二人を殺害する中国人。
この4人を掘り下げて展開していく。
なかでも中国人のストーリーは異常。あと一流企業の友人が病みすぎ。
どうやったらこういうリアルな心の闇をグロテスクに描けるのかと感心する。

こういう深くて重い本を読んでしまうと
しばらく精神がそればっかりになって、頭の片隅でストーリーを反芻する日が続く。
でも何故かそれが心地よく、書店でまた桐野夏生を探してしまう。
多分いま、一番すきな作家です。
# by iam_nanae | 2006-04-06 11:46 | books



感ジルコトを気ままに綴ります
by iam_nanae
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