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12月の灯
2階家の小さな窓に控えめに灯した電飾に
小さな女の子が「あのお家きれい」とママに言う
車の影でわたしは頬を染める
心を灯す12月の灯

新しい家に越してから冬が好きになった
育った家は凍えるほど寒くて
布団の中で着替える朝が大嫌い
風呂が無ければ越冬は無理だと思った

小さい時の記憶は
もっともっと冬が寒くて もっともっと夏が暑い
指先のあかぎれや 日焼けの水膨れはもうない
けれど あのとき体中で季節を感じた

10かそこらの時 イブの日に寝ながら干し柿を食べていて
その晩腸に来る風邪を引く
ごちそうもケーキも一口も食べれず
関係ないのに干し柿を恨んだ

リカちゃんハウスが欲しいと手紙に書いて
朝枕元にあったのはパチもんのお人形ハウスだった
子供だって欲しいものなら違いくらいわかる
諦めを覚え 世の中を恨んだ

一昨年はクリスマスツリーを枯らした
今年は危うくポインセチアをだめにするところだった
ガーデニングには向いていない

いろいろなことを思い出す12月のやさしい灯がわたしは好き
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by iam_nanae | 2005-12-05 10:33 | life
今日の抜粋「疾走」
「疾走」重松清著より

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誰か一緒に生きてください。
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文庫本の装幀を見てジャケ買いしました。
こういう筋肉の線を筆で荒々しくなぞったようなタッチが私は好きで、ぞくっとします。
重松清という人は、他を全部読んでいないからわからないけどどうやら家族をテーマにした小説が多いようで、この本も子供が主人公なだけに深いテーマは家族だったり愛情だったりしていますが、小説の背景はもっと深くてどろどろで空は暗くよどんでいて環境は広くて荒れた干拓地。暗い。暗い。あー暗い。でも匂い立つ暗やみの中の疾走感がたまらないです。タイトルが「疾走」なだけに。

救いが無いようで有る。いや有るようで無い。どちらともいえない。
でも読後感はきちんと読み手の壊れてしまった心を修復してくれている。
読んでいて情景がはっきりと浮かびやすいなあと思っていたら、やはり映画化されるらしいです。

同じ、少年と自立をテーマにした本で村上春樹の「少年カフカ」を思い起こすけど
その匂いと感情が大きく異なる。でも私の中に残るしこりの種類はとても似ているような気がします。

何かを諦めたとき、もしくは諦められずに行動したときに少年は大人になるのかな。


最近本読んでいる?とじょうじさんに聞かれ、「し、重松清・・・」と答えたら
「重松清。昔読んであかんかったなあ。」と言われ撃沈。
文芸マスターのじょうじさんに本を勧めることなど恐れ多いと分かっていても
この2冊はセットで読んでもらいたいなあと思っているが未だ怖くて言えないでいる。
でも今度会ったら勇気を出して、こっそりかばんの中に忍ばせようか。
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by iam_nanae | 2005-12-01 10:19 | books



感ジルコトを気ままに綴ります
by iam_nanae
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