今日の抜粋「疾走」
「疾走」重松清著より

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誰か一緒に生きてください。
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文庫本の装幀を見てジャケ買いしました。
こういう筋肉の線を筆で荒々しくなぞったようなタッチが私は好きで、ぞくっとします。
重松清という人は、他を全部読んでいないからわからないけどどうやら家族をテーマにした小説が多いようで、この本も子供が主人公なだけに深いテーマは家族だったり愛情だったりしていますが、小説の背景はもっと深くてどろどろで空は暗くよどんでいて環境は広くて荒れた干拓地。暗い。暗い。あー暗い。でも匂い立つ暗やみの中の疾走感がたまらないです。タイトルが「疾走」なだけに。

救いが無いようで有る。いや有るようで無い。どちらともいえない。
でも読後感はきちんと読み手の壊れてしまった心を修復してくれている。
読んでいて情景がはっきりと浮かびやすいなあと思っていたら、やはり映画化されるらしいです。

同じ、少年と自立をテーマにした本で村上春樹の「少年カフカ」を思い起こすけど
その匂いと感情が大きく異なる。でも私の中に残るしこりの種類はとても似ているような気がします。

何かを諦めたとき、もしくは諦められずに行動したときに少年は大人になるのかな。


最近本読んでいる?とじょうじさんに聞かれ、「し、重松清・・・」と答えたら
「重松清。昔読んであかんかったなあ。」と言われ撃沈。
文芸マスターのじょうじさんに本を勧めることなど恐れ多いと分かっていても
この2冊はセットで読んでもらいたいなあと思っているが未だ怖くて言えないでいる。
でも今度会ったら勇気を出して、こっそりかばんの中に忍ばせようか。
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by iam_nanae | 2005-12-01 10:19 | books
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感ジルコトを気ままに綴ります
by iam_nanae
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