今日の抜粋 「ソクラテスの弁明」
ソクラテスの弁明 プラトン著

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否、諸君、死を脱れることは困難ではない、むしろ悪を脱れることこそ遥かに困難なのである。それは死よりも疾く駆けるのだから。
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勢い余ってプラトンを読んでみたら、王太郎の後味にしっくり馴染みました。
死刑を宣告されたソクラテスの最後の弁明が長ーくつらつらと書かれているのだけれど、頭のいい人とは口喧嘩をしたくない。と常々思っている私は、ほとほと告発者メレトス君が気の毒になりました。長い弁明を終えても死刑はなお免れることがなく、しかし聴衆(や読者)のほとんどが、だんだんソクラテスの正義を疑うことがなくなってきて、しかし最後に
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しかしもう去るべき時が来た—私は死ぬために、諸君は生きながらえるために。もっとも我ら両者のいずれかがいっそう良き運命に出逢うか。それは誰も知る者がない。
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として終わるのです。
いさぎよいというか、ソクラテスは死を恐れてはいなかったのですね。市民が正義や真実を認識せずにいることこそを恐れていたと。うーん。かっこいい。かっこいいけど、人間ではないな。昔はこんな神様みたいな人間がたくさんいたのですね。
でも今も昔も、なにか智恵を広めようとすると必ず怪しまれるところは同じですね。それで死刑になってしまうのだから昔の方が不幸ですね。宗教との線引きも難しい。
いやはや。あまり難しいコメントはボロがでるのでやめておきます。
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by iam_nanae | 2005-02-14 15:15 | books
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感ジルコトを気ままに綴ります
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