強い女BEST3
うう。これは強い!と思った女性が主人公の本を3冊あげました。
内容は結末まで明記する場合があります。これから読もうと思っているものがあったらご注意ください。

BEST1(魔性編)「夜の果てまで」 盛田隆二著

息子の家庭教師と不倫をする生活に疲れた美しい女。どろどろの関係は相手の男の就職の内定までつぶし、自分の家庭も壊し、全てをすてて駆け落ちしたくせに、「あなたの未来はこれ以上壊せない」とか言っちゃって、あっさり夫の元へと帰ってしまうが、男の方はボロボロに壊れて、無数のアリが幻影として見えてしまうくらいのアル中になってしまったり、とにかく周りの男を不幸にしまくる女。結局はまた家庭教師の男とよりを戻して幸せに暮らすというような示唆に終わっているけれど、いやあ無理無理。こわすぎ。絶対潰されるって!と思わせる魔性の怖さがいっぱいでした。同じ女とは思えません。でも女性にはこいう“魔”がどこかに必ずあるのかもしれない。とも思ったりします。

BEST2(強い女編)「柔らかな頬」 桐野夏生著

不倫相手の家族と自分の家族で別荘に泊まりに行っている間に、娘が行方不明に。自分を責めつつ娘を狂人的に探す日々が続く。そのうち、不倫相手も家族ももうどうでもよくなっちゃって、何もかも崩壊していって、娘が生きていることなんて信じていないんだけど、でもそれにすがるしか生きる術が無いって状態で、それでも実は本当に強いのはこういう女なのだろうと思わせるような内容。最後に出会った死にかけた刑事に精神を救われるんだけど、その刑事の白昼夢で真犯人が明かされるという、なんとも強引な結末にも納得させられてしまうのが不思議です。

BEST3(強い母編)「邪魔」 奥田英朗著

放火犯である夫の罪を知りながら家庭を守るためにどんどん落ちていく、平凡な主婦のおはなし。この「邪魔」なのは放火犯の「夫」であり、自分の理想的な家庭を続けるためには夫が邪魔なんだけど、すったもんだしているうちに、もう取り返しがつかないくらいぐちゃぐちゃになってしまって、生理的にとても嫌な男の愛人になる決心をしたりするところが意味がわからなくてとてもいい。結局自分も夫の罪を紛らわすために放火しちゃったりしてもう身も心もズタズタなんだけど、最後の最後には家庭も何もかも全て捨てて失踪しちゃう。失踪かあ。それはすごいなあ。と感心してしまった。うーん強い。しかし子供捨てて失踪しちゃうんだから強い母ではないわな。

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女としていろいろ疲れたときにこのどれかを読み返したいなあと思います。
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by iam_nanae | 2005-01-31 21:21 | books
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感ジルコトを気ままに綴ります
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