今日の抜粋 煙か土か食い物
煙か土か食い物 舞城王太郎著 より

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「生きていても虚しいわ。どんない偉いもんになってもどんなにたくさんお金儲けても、人間死んだら煙か土か食い物や。火に焼かれて煙になるか、地に埋められて土んなるか、下手したらケモノに食べられてしまうんやで。」

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それもそうだね。
それなら私は煙になりたいなあ。

舞城王太郎のデビュー作とされている本ですが、九十九十九よりは読み手にとって易しく書かれています。でもゴーゴーゴー!ムーブムーブムーブ!という疾走感が常にあり、意図した時でないとなかなか段落を使わない手法により、その疾走感はさらに増幅されます。
でもって舞城王太郎の特徴なのかもしれないけど、話し言葉がとても身近な感じがします。
男性作家の書く女性言葉は「〜のよ」とか「だわ」とか「かしら」とか結構用いられて(まあ女性作家もそう書く場合もあるけど)実際、女である私が話す時には「〜のよ」はたまに使っても「だわ」とか「かしら」はほっとんど使いません。
みんなそうじゃない?
本を読んでて、いつもそこが不自然だなあと思いつつ慣れてしまっていたのですが
舞城王太郎は、どんなに清楚で美しくて女性らしいキャラを描くときでも、ものすごく自然な話し言葉を使います。時にあらあらしく、時に弱々しく、乱暴だったり、素直だったり。それがとても好感が持てます。
で、驚いたのが舞城王太郎って1973年生まれなんですね。というか納得したというか。。うーん。
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by iam_nanae | 2004-12-16 12:09 | books
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