今日の抜粋(九十九十九その2)
九十九十九 舞城王太郎著 より

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「お兄ちゃん、ちょっとそれ貸して」
そう言ってツトムは僕の手から日本刀を奪い、躊躇う様子もなく、上田優子の胸元に切っ先を当てて、刺し込み、それからまっすぐお腹を切る。ブリメント、という音がして上田優子の大きなお腹が口を開ける。

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ブリメント。
なんだかヨーロッパの思想家か芸術家の名前みたい。それか、
「ブリメンタルスタイルのこのホテルは、季節を問わず太陽を求める観光客で一杯です」「ブリメント法を用いて証明される数式によって、人々の未来はかくも明るく照らされたのだ」「あらあ、奥さまお久しぶり。お茶でもいかが?駅前のブリメント、新装開店しましたのよ」なんて。
ブリメントも、まさか日本刀でお腹を切られ、傷口が開くその瞬間の表現に用いられるとは思わなかっただろうなあ。と
ソファでうとうとしながら考えた。
そして九十九十九の奇っ怪で不思議な世界へと、私の頭はまたさまよい始めた。

九十九十九を読み終わったけど、なんか凄すぎて感想が書けない。
でも奥田英朗の本をたくさん貸してくれたgogoくんには絶対に読んでもらおう。
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by iam_nanae | 2004-12-10 22:47 | books
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