今日の抜粋
九十九十九 舞城王太郎著 より

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産道を通って子宮から外に出てきた僕が感動のあまり「ほうな〜♪」と唄うと僕を抱えていた看護婦と医者が失神して、僕はへその緒一本でベッドの橋から宙づりになった。それからしばらく母親も皆も失神したままで、僕は三十分ほどそこでそうしてブラブラと揺れていたので、僕にとって最初の世界は上も下も右も左も何もなかった。そこにあったのは僕の歌声だけだった。

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じょうじさんに勧められて読んでいる、舞城王太郎の「九十九十九(つくもじゅうく)」の最初の一節です。
出だしでこれです。私は胸ぐらを掴まれっぱなしで夢中で読んでいます。
この異常な誕生の仕方をしたのは、主人公の九十九十九で、
その後探偵になるのですが、どこまでが(著者の)本気なのかまだわかりません。
笑ったり真剣になったり「ほうっ」とうなったり、読むほうも大変です。
今後も抜粋は続くかもしれないけどとりあえず。
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by iam_nanae | 2004-12-09 15:13 | books
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感ジルコトを気ままに綴ります
by iam_nanae
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